35歳女性 ぎっくり腰の改善症例(育児と家事による腰への負担、長時間の裁縫作業、運動不足)

主訴

2024年2月、数日前に子どもを抱き上げた際に急激な腰痛に襲われた、と来院されました。

  • 腰全体がズキズキと痛み、特に前かがみや立ち上がる際に激痛が走る
  • 育児と家事で腰に負担がかかっていた
  • 趣味の裁縫に熱中すると、長時間同じ姿勢になることが多かった
  • 最近は特に忙しく、運動不足気味だった

目標は、子どもを抱っこして公園に行くこと、趣味の裁縫を再開すること、そして家族と旅行することでした。

ぎっくり腰のイラスト

初回施術

施術の写真

腰部の炎症と筋肉の緊張を確認しましたので、

  1. 患部を安静にするための処置
  2. 鎮痛作用のある手技療法
  3. 腰・臀部・背中の筋肉の緊張緩和、鎮痛作用のある鍼施術
  4. 患部の圧迫、固定
  5. 痛みの少ない姿勢での安静指導

を行いました。

施術後、痛みが少し和らいだとのことです。

2回目の施術(1日後)

炎症が落ち着き、痛みが軽減してきたことを確認しましたので、

  1. 腰の筋肉の緊張を緩和する手技療法
  2. 腰・臀部・背中の筋肉の緊張緩和、鎮痛作用のある鍼施術
  3. 骨盤や脊椎の歪み調整
  4. 痛みの少ない範囲でのストレッチ指導
  5. 育児中の動作改善指導(抱っこ、おむつ替えなど)

を行いました。

3回目の施術(2日後)

痛みがさらに軽減し、日常生活での動作が少し楽になったことを確認しましたので、

  1. 緊張緩和、鎮痛作用のある電気鍼
  2. 全身のバランスを整える骨盤、脊椎調整
  3. 裁縫中の姿勢改善指導、休憩時間のストレッチ指導

を行いました。

1か月後

日常生活での痛みが軽減し、子どもを抱っこして軽い散歩ができるようになったことを確認しましたので、

  1. 運動療法(ウォーキング、ヨガ)
  2. トムソンベッドでの全身の骨格矯正
  3. 強度を上げた腰周囲の筋力トレーニング
  4. 育児動作、裁縫動作の改善指導

を行いました。

2か月後

裁縫の準備ができる程度に痛みが軽減したことを確認しましたので、

  1. 運動療法(裁縫動作、軽い体操)
  2. バリエーションを増やした腰周囲の筋力トレーニング
  3. 裁縫動作の改善指導、作業環境の見直し

を行いました。

3か月後

以前のように、裁縫や旅行を楽しめるようになったとのことです。
お子さんとも公園で思い切り遊べるようになりました。

腰痛の再発は認められませんでした。
運動療法、筋力トレーニング、セルフケアを継続中です。

考察

カウンセリング写真

今回の症例は、育児と家事による腰への負担、長時間の裁縫作業、運動不足が重なり、ぎっくり腰を発症したと考えられます。

急性期の適切な処置、リハビリ、セルフケア、生活習慣の指導により、3か月で育児と趣味を両立できるまでに回復しました。
発症初期の安静、鎮痛、炎症抑制が早期回復に大きく貢献したと考えています。

リハビリでは、痛みの軽減だけでなく、可動域改善、筋力強化、育児や裁縫時の動作改善にも重点を置いたプログラムを提供しました。

再発予防のためのセルフケア指導により、長期的な健康維持が可能となりました。

ポイント

主婦のぎっくり腰は、育児、家事、趣味などによる日常的な負担が折り重なって発症することが多いです。
適切な施術とリハビリ、生活習慣の指導により、早期回復と日常生活動作の改善が期待できます。
急性期には、安静、鎮痛、炎症の抑制が特に重要です。

リハビリでは、痛みの軽減だけでなく、可動域改善、筋力強化、日常生活動作の改善など、生活習慣に合わせたプログラムが重要となります。

再発を防ぐためには、日頃から腰に負担のかからない生活習慣、適度な運動、セルフケアを心がけることが大切です。

もしぎっくり腰でお困りの際は、医療機関を受診し、的確な診断と治療を受けてみてください。

こころ接骨鍼灸マッサージ院 草薙院