50代男性 右足裏のかかとの痛み(足底腱膜炎)改善症例(建設現場での長時間立ち仕事・歩行、安全靴による足底負担、足底アーチ低下)

主訴

2025年3月頃に来院されました。
半年前から右足裏のかかと周囲に痛みを感じるようになり、特に朝の一歩目や長時間歩行後に強い痛みが出現するとのこと。現場での移動や階段昇降時にも痛みが増強し、夕方になると足裏全体に張り感と違和感が残るそうです。

建設現場の監督業務に従事しており、現場内の移動や長時間の立ち仕事・歩行が多い状況。安全靴を長時間使用することが多く、足底への負担が蓄積しやすい環境にありました。数ヶ月前から違和感を自覚していたものの、徐々に痛みが増強し、最近では日常的に痛みを感じるようになっていました。

症状が改善したらしたい事:

  • 朝の一歩目の痛みをなくしたい
  • 長時間の現場移動でも痛みなく過ごしたい
  • 仕事に支障なく歩行できるようになりたい
  • 日常生活を快適に送りたい
右足裏のかかと

初回施術

施術の写真

右足底腱膜(踵部付着部)に強い圧痛を認め、足底アーチの低下傾向、下腿三頭筋の筋緊張が著明で、歩行時に踵荷重で疼痛が増強する状態を確認しましたので、

  1. 過度な歩行負荷の軽減指導
  2. 足底および下腿の血流改善を目的とした手技療法
  3. 足底筋膜および下腿筋の緊張緩和を目的とした鍼灸施術
  4. 足底ストレッチおよびふくらはぎストレッチ指導
  5. インソール使用の検討を指導

を行いました。
施術後、足裏の張りが軽減し、歩行時の違和感がやや改善したとのことでした。

2回目の施術(1日後)

朝の痛みは残存するものの、歩行時の痛みはやや軽減していましたので、

  1. 足底筋膜・下腿三頭筋の筋緊張を緩和する手技療法
  2. 鍼灸施術(局所:足底〈踵部・足底腱膜付着部〉・下腿部への刺鍼、遠隔:血流改善および炎症軽減を目的とした経穴への刺鍼)
  3. 足関節可動域改善

を行いました。また、朝の起床時ストレッチ(足裏・ふくらはぎ)とアイシング方法をご指導しました。

3回目の施術(2日後)

朝の一歩目の痛みが軽減し、日中の歩行も改善傾向でしたので、

  1. 足底および下腿部の筋緊張緩和手技療法
  2. 鍼灸施術(足底・下腿中心)
  3. 電気鍼による深部筋アプローチ
  4. 足底アーチ安定化エクササイズ

を行いました。また、足底筋トレーニング(タオルギャザー、足趾運動)の指導と、安全靴の履き方やインソール調整についてご説明しました。

1か月後

朝の痛みは軽減し、現場での歩行時の不快感も減少したとのことでしたので、

  1. 足底ストレッチ継続
  2. ふくらはぎの筋力・柔軟性トレーニング継続
  3. 現場作業前後のケア習慣化
  4. インソール使用継続

についてご指導しました。

2か月後

長時間の歩行でも痛みは軽減し、日常業務に支障がなくなったとのことでしたので、

  1. 足底アーチ強化トレーニング継続
  2. 全身の姿勢バランス改善
  3. 疲労時のセルフケア継続

についてご指導しました。

3か月後

右足底の痛みはほぼ消失し、再発も認められませんでした。
現場業務も問題なく遂行できるようになったとのことです。
再発予防のためのストレッチ継続、足底負担軽減の意識維持、適切な靴・インソールの使用を継続されています。

考察

カウンセリング写真

この症例では、長時間の立ち仕事および歩行負荷により足底腱膜および下腿三頭筋に過度なストレスがかかり、足底腱膜炎様の症状を呈したと考えられます。

初期より筋緊張緩和、血流改善、足底アーチ機能改善を目的とした施術と生活指導を行うことで症状の軽減が得られました。鍼灸施術は局所の炎症緩和および筋緊張の軽減に有効であり、再発予防にも寄与しました。

足底アーチの安定化とセルフケアの継続が、長期的改善に重要であったと考えています。

ポイント

足底の痛みは、長時間の立位・歩行負荷によって起こりやすい症状です。
足底腱膜炎は朝の一歩目に強い痛みが出ることが特徴であり、鍼灸施術は筋緊張緩和と循環改善に有効です。

足底アーチの機能改善が再発予防の鍵となり、靴・インソールの見直しとストレッチ習慣の継続が長期的な健康維持につながります。

こころ接骨鍼灸マッサージ院 草薙院